敵チームに対し、点差をつけるためには得点を入れた後に相手の得点を抑えて再び自身のチームのオフェンス・ターンを得る必要があります。これを1セットと考え、積み重ねることによってリードを奪って行くと言うのが基本になります。つまり、オフェンスでは、
ということが大切になります。
また、ディフェンスへの切り替わり(トランジション)時においては、
ということが必要になります。
ディフェンスとオフェンスの1セットを最も理想的に実行できるパターンは、ディフェンス時に高い位置でTOを奪って、そのまま速攻で得点を入れると言うものになります。逆に言うとオフェンス時にこのような状況に陥ることは絶対に避けなければなりません。
ドリブル中は常に敵のスティールを警戒することが必要です。チームメイトの動き出しを待つ間も、ディフェンスからボールをプロテクトしながら少しずつ、離れる方向に動くなどすると良いでしょう。
アイソモーションを上手く利用するとディフェンスを抜き去ることが出来ることがありますが、それにはある程度状況に応じたプレーが必要です。また、完全に抜くことは稀で、主に狙うのはスペースを作り出すことです。スペースがあればジャンパーに行くことも出来ますし、ペネトレイトでレイアップやダンクシュートまでに必要な加速を得ることも出来ます。
当たりの強い選手や、スピードのある選手で強引にシュートを狙って行くならば、アイソモーションで僅かでもスペースが作り出されることを前提に右スティックによる先行入力でシュートを行うというパターンも有効です。
センターライン際でPGなどがボール撞きながら安直に下がるとディフェンスにプレッシャーを掛けられて押し戻されてしまい、バックコートバイオレーションになることがあります。特に対戦時には早めにPGにプレッシャーを掛けてペースダウンさせるということが戦略として十分あり得ますので注意が必要です。
NBA2K9では単純なスピード以外に選手の当たりの強さや敏捷性がパラメーターとして設定されています。これが低い選手で1on1などを仕掛けるのは得策ではありません。逆に高い選手は多少強引に行っても突破できる可能性があります。
NBA2K9ではパスシステムが大きく変更になっています。2K8ではリードパスによってパスミートするプレーヤーを大きく動かせた上に、パスミートの際に先行でシュート入力を行うことでかなり止めがたい攻撃を展開する事が可能でした。この部分は、2K9では大幅に変更されており、リードパス(2K9ではディレクション・パス=方向パスに名称変更されています)だけで選手を動かしてスペースを得るのは難しくなっています。
パスは状況を良く見て使わないとカットされることも多いのですが、必ずしもインターセプトするのでは無く、はじくことも多くなっており、特にゴール前へのパスはリターンは大きいもののリスクが伴うものになっています。
今作では理不尽なパスカットは減っていますが、一方で受け手の状態、パスレーンの状況を考慮しないパスは失敗するようになっています。具体的にはパサーに完全に背中を向けている選手へのパスが通らなかったり、密集地帯でパスを出しても敵選手に当たってルーズボールになるなどです。
その他、パス能力の低い選手でシュートモーション中のパスを出す場合も、上手くパスミートできなかったり、取れない位置にパスを出したりするパターンが発生します。
それと、サイドライン際の味方にアイコンパスを出す場合、左スティックを受け手から見てコート外方向へ入れているとディレクションパスとなってパスミートした際に足が出ていると言うことがまま起こりますので注意が必要です。
人によるとは思いますが、Aボタンのパスよりは常にアイコンパスを使う様にした方がオフェンスの幅が広がると思います。CPUによる選手交代などで、目標とする選手のポジションが変っていたりすると、判断ミスの原因となることがありますので、少し早めにRBを押してアイコンをしっかり確認してからパスをするとミスを減らせるでしょう。
アイコンパスは左スティックとの組み合わせでディレクション(方向)パスとして選手を若干誘導する位置に出すことが出来ます。これは受け手側から見た方向であることに注意が必要です。例えばゴールを挟んで反対側の選手をゴールに誘導しながらパスを出したい場合にはパスする方向とは逆側に左スティックを入れる必要があると言うことです。
今作では前述の通り、パスでの選手誘導が難しくなっています。しかし、パスミートする選手が走って行く方向にタイミング良くパスを合わせる事が出来れば、スペースを作り出せたり、ゴールに飛び込みながら受けさせる事が可能なので、味方の動きを見ながらパスを出すということが大切です。但し、ディフェンスが密集したゴール下へのパスはカットされることも多いのでパス能力の高い選手で行うか、あるいはパサーもドリブルしながらパスコースを確保した位置でパスを出すなどの工夫が必要です。
アリウープパスは状況に合わせて使わないと失敗することが多く、使い所が難しくなりました。条件としてパスする選手のパス能力と受ける選手のシュート能力の両方が関係している様に思われます。また、アソシエイションなどではケミストリーも関係している可能性があります。
やはり一番の狙い目は2対1の速攻の時でしょう。その他、ゴール下で相手ディフェンスを引き付けてフリーの味方が飛び込めるような状況では、比較的上手く行くかも知れません。
シュートフェイクパス(シュートモーション中にAボタン)も出来るので、ブロックのタイミングが合った時やフリーの味方を見つけた時には、うまく使っていきましょう。ただし、パス能力が低いとパスミスも起こりますので注意が必要です。
パス能力の高いGなどでペネトレイトからのレイアップモーション中にフリーになったゴール下の選手へパスを出したり、ペリメーター側へキックアウトするプレーも有効ですが、コントローラーを操作する手が少々忙しくなりますので練習が必要でしょう。
基本的にシュートは最高到達点がリリース・ポイントになります。リリースポイントは選手によって違いますので、良く使うチームはプラクティスモードで練習して確実に良いリリースができるようにしましょう。
選手には得意なエリアが設定されているようです。また、選手のノリ、“ヒートアップ”という要素も設定されていますので、これも重要です。
シュートを決め続ければ、よりタッチが良くなり、成功率が上がる、逆に外し続けたりブロックなどを決められるとヒートアップ度が下がりますので意識しておくことが必要です。ヒートアップ度が通常状態より下がった“クールダウン”状態の選手に対しては、交代するかタイムアウトで調子を取り戻すように画策するなどのケアが大事になってきます。
シュートはフリー(ワイドオープン)もしくは、それに近い状況だと成功率がグンと上がります。このような状況ではよほど期待出来ない状況で無い限り(遠すぎる、選手能力が低すぎる)は積極的にシュートを撃つべきです。
バスケットに向かってセットアップ(正対して足を向けて顔を上げる)からシュートを打つと確率があがることは前作から知られています。パスを受けた際に既にセットの形になっていればそのまま撃ち、パスが流れるなどして選手が横を向いているような場合は一旦ゴールに顔を向けて静止する位の感覚が必要です。ドリブルからはホップステップやホップステップ・アウェイを使用しても同様の効果を得られている気がします。
今作では前作にも増してポストアップからのシュートのバリエーションが増えていますので、ゴール下でポストアップからディフェンスをかわしてシュートするパターンも練習して身に付けておく必要があります。特にドロップステップ、アップ&アンダー、フェイダウェイシュートはディフェンスを躱す上で非常有効なテクニックです。これらの操作は流れるようにシュートまで行くパターンとフェイクを挟むパターンを使い分けるとよりディフェンスしづらくなります。但し、右スティックの操作時に最後のフィニッシュの方向を間違うとバックボードの裏に出てボールをボードに当ててしまったりしますので注意が必要です。
ポストプレーも選手によって得意なパターンが出てきます。これは強さ、速さ、俊敏さに加えて、シュートレンジとモーションパターン、トラフィック能力の違いに起因するものです。例えばKGはバックダウン状態で右スティックを横に入れればターンアラウンド・フェイダウェイを撃ちますが、よりアスレチック能力の低い選手は同じ操作でもピポッドからのセットシュートを狙うかも知れません。使用する選手タイプを見極めて最も得意なフィニッシュパターンを中心にプレーを組み立てましょう。
当たりの強い選手、トラフィック能力の高い選手でならば、強引に中に切り込む選択肢も多く取り入れましょう。特に今作ではシューティングファールやブロッキングファールをもらえるパターンが増えており、且つ、強靭でシュート力のある選手であればアンド1を貰える可能性も高くなっています。
スピードとクイックネスが売りの選手でゴールへアタックする場合は、ブロックへの警戒が必要です。ディフェンスとアタックする選手との位置関係を考慮して右スティックを入れる方向を制御して下さい。基本的には相手ディフェンダーの居ない方向にスティックを倒すことになりますが、ナッシュやアイバーソンといったテクニカルプレーヤーであれば、スティックを後ろに入れてフローターシュートを狙ったり、ウェイドの様な身体能力に優れたプレーヤーであれば、前に入れて背中を預けてのアクロバティックなシュートに持っていく事も可能です。
前作に比べるとCPUがオフェンスでもかなりアグレッシブにリバウンドを取りに来るようになっており、「強いプレイヤーで、良い場所で、タイミング良く跳ぶ」ことがより重要になりました。結果としてシュートの成否を眺めてないで常にリバウンドに備える癖をつける必要が出てきています。
今作では、リバウンド能力の高い選手は、位置取りとスクリーンアウトが上手くなっているように思われます。このため、ぼーとしていると一方的に取られまくる可能性が出てきます。レイアップなどではシュート後すぐにリバウンドに備える癖をつけましょう。また、ジャンプショット後は思わずシュートの軌跡を見てしまうことが多いと思いますが、素早くゴール下の選手に切替えてリバウンドに備えて下さい。
リバウンドは速く飛びすぎてしまうとゴールテンディングを犯してしまうことがあるので注意が必要です。今作では特にタイミングの合わないジャンプではテンディングと空振りが起き易くなっているようです。ただ早く跳べば良いという、これまでの考えは通用しないようです。また、悪い位置取りから強引に捕りに行くとファールを捕られることがありますが、ファール数がかさんでいない限りは気にせずアグレッシブに捕りに行きましょう。
リバウンド直後の相手の着地タイミングに合わせてスティールを狙うのはバスケットの王道です。これを防ぐために「LT+RT+左スティック」でボールをプロテクトしましょう。
CPUも良くやりますが、オフェンスリバウンド後のシュートの際はフェイクが大変有効です。一旦跳ばせてしまえば、シュート判定はフリー判定となるようなので落ち着いて決めましょう。ただし、やり過ぎると相手がブロックではなくスティールを狙ってくることが予想されますので警戒が必要です。
リバウンドはRT+Yでそのままティップして流し込むことを意図して狙うことが出来るようになりました。余裕がある場合はこれを狙っても良いでしょう。
このゲームでは、実際のバスケットの試合と同じく、フリースローは勝負の結果を左右する重要な要素です。後でゲームスタッツを見たら、フリースローポイントの差がそのまま試合の得点差になっている、、なんてこともあります。特に今作からはシューティングファールやブロッキングファール、相手によってはリーチングファールもかなり増える方向にバランス調整されており、フリースローの重要性が増しています。
フリースローも通常のシュートと同じく、ボールが最も高い位置に来るタイミングに合わせて右スティックをリリースするというのが基本になります。しかしながら、選手によってはモーションが違う上に、手が動く早さもモーション毎に差がありますのでやはりなれておくことが重要です。特に1投目は(バグによる?)ラグがありますので、経験的タイミングで操作する必要があります。
試合終盤で僅差の場合にはフリースローは特に重要で、高確率で決められないと、ファールゲームで逆転される恐れが出てきます。ファールゲームに来られたら、自身が最も得意な選手にボールを回してフリースローに挑むのが良いでしょう。
このゲームのフリースローは他のスポーツゲームに比べても、かなり難しい部類に入る操作だと思います。コマンドは単純ですが、要はタイミングがシビアなのです。プレイヤーごとにモーションが違うため、リリースのタイミングもそれぞれ違います。フリースロー能力が高いプレイヤーであれば「OK」リリースでもかなり入りますが、下手だと簡単に外してくれます。高い確率で「パーフェクトリリース」が出来るよう、練習あるのみです。難しい反面、高確率で決まりだすとかなりの強みになります。
交替画面でチームごとにセットされているラインナップにフリースローというのがあります。要は試合終盤、フリースローが上手い選手でコートを固めて、ファールゲームに備えるということです。上手く活用しましょう。
今作では2K8に比べてパスによる選手誘導が難しくなったことから、速攻の極悪さは薄れましたが、それでもTOやシュートミスからの速攻は重要な得点減となります。ファールを含め速攻を止めるパターンが増え、シュートの邪魔をすることの効果が上がっているなど難しくなっている面もありますので、状況に合わせて落ち着いて決められるよういくつかのパターンを練習して身に付けておきましょう。
前に敵選手が居ても、ある程度スペースが空いていればゴール側へ左スティックを入れてたままでシュートスティックを操作することでシュートに行くことが可能ですが、このパターンは相手にジャンプされて邪魔されると、ファールをされたり、レイアップを外す失敗パターンが増えました。真正面から行くと最悪チャージングを取られることもあります。これらを避けるには、右スティックで体を入れる方向を制御することが必要です。
前を塞がれそうな場合には、早い段階でクロスオーバーなどのドリブルムーブを入れて、バスケットゴールとボールハンドラーの間に誰もいないような位置取りを作って下さい。この瞬間に左スティックをゴール側に入れてシュートスティックを使うと、流れるように、シュートに行けます。この時にも右スティックを入れる方向を注意して、選手の体の位置を制御するのを忘れないようにしましょう。
2対1、3対2などでは状況を見極めて上手く敵を引き付けてフリーの味方にパスを出しましょう。この時、敵もパスカットを狙っていることが考えられますので、ときにはそのままシュートや、シュートモーションからパスするなどのバリエーションを増やして行きましょう。
速攻の起点となるプレイヤーもしくは、ハーフコート付近でボールを持ったプレイヤーから前を走るプレイヤーに出されるパスは非常に重要です。攻撃スピードを殺さないようにディレクションパスも上手く使う必要があります。注意しなければならないのは、速攻時にはパスルートが限定されるため、インターセプトの絶好の的だということです。また、この状況ではアリウープパスや3ポイントシュートも選択肢に入れて下さい。
速攻時にはシューターがフリーになることも多くあります。イージーバスケットを狙えそうであればバスケットへドライブすることを最優先にすべきですが、ゴール前での攻防にリスクが伴うようであれば。3ポイントシュートのチャンスメイクも考慮に入れるべきです。後から走りこむ味方の動きでゴール下で高さのミスマッチが作れる状況あれば、オフェンスリバウンドを捕ってのセカンドチャンスも十分に期待できます。3ポイントシューターの実力と点差、相手への精神的ダメージなど、戦略面を考慮してプレーを選択して下さい。
上手くディフェンダーにバスケットとの間に入られ、フリーの味方が居なくなったら速攻を中断することも考慮して下さい。冷静に仲間を待って、改めてハーフコートオフェンスで攻撃を組み立て直すという選択肢もあります。ここで無理にシュートを撃って外すと敵に勢いを与えてしまい、自分のリズムが崩れます。
万一、速攻が止められた場合、すぐにハーフコートオフェンスに移行するのではなく、4人目、5人目の選手が相手コートに到着する動きを利用して、攻撃を仕掛けるセカンダリーブレイクという選択肢もあります。ファストブレークから流れるように、リズム良く攻撃を行うことで、相手の動きの遅れと混乱を誘います。
このゲームでは場合によってはCOMも主力選手に対してダブルチームを仕掛けてきます。この場合素早くフリーになる選手にパスを出すことを心掛けて下さい。ただ、トラップに注意することも必要になります。フリーになった味方を上手く使って行かないと、あっさり攻撃のリズムが崩れますので、素早い切替が必要です。今作では強引にシュートに行くということも、割と出来やすくなっていますが、覆い被される前に素早く判断をする必要があるでしょう。
今作ではダブルチーム中にパスを出さなかった、あるいは出せなかった場合のプレーにいくつかのパターンが増えて居ます。具体的には、そのままスティールされる、ディフェンス側がファールを犯す、ヘルドボールになってジャンプボールとなる、という感じです。
このシステムはセットディフェンス時に、任意の選手をポストアップさせたり、スクリーンをかけてフリーにさせたりすることが出来ます。オフェンスの動きを意図的に作り出すことができるため、上手く使えば攻撃の幅を広げることができるでしょう。とは言うものの今作からはボールを持たない選手の動きが格段に良くなっており、使う場面は少なくなっています。
あえて使うとすれば、動きが停滞したときや、近くのGにスクリーンを掛けさせたい時などでしょうか。ポストプレーを徹底したい時なども有効かも知れません。