NBA2K9は米国のスポーツゲームブランド、2KSPORTより2008年10月7日にXbox360及びPS2、PS3向けに北米で発売されたNBAバスケットボールを題材にしたTVゲームソフトで、SEGAが1999年11月にドリームキャスト向けに発売したNBA2Kの流れを汲むシリーズの最新作です。
NBA2Kは2000年初頭にSEGAよりドリームキャスト用ソフトとして日本でも発売され、それまでに類を見ないリアルなバスケットゲームとして人気を博しました。その後、ドリームキャストの販売が終了してからはPS2等へプラットホームを移し開発が続けられていましたが、様々な事情からESPN NBA2K5を最後にSEGAが開発から撤退し、現在では売却先であるTake-Two社のスポーツゲームブランド、2K SPORTの看板ソフトとして親しまれています。日本ではNBA2K3までがPS2で発売されました。その後、長らく国内版販売はありませんでしたが、2K8がPS3、Xbox360両プラットホームでスパイク社より国内版(内容は英語版と同様でローカナイズ無し)としても発売されました。
国内インフラの整備が進み、インターネットでの情報入手が当たり前になり、これまでの静止画だけではなく、大容量の動画が簡単に閲覧できるようになった今日、アメリカで快進撃を続けるNBA2Kシリーズの情報を得る度に、古くからのこのシリーズのファンは日本での発売を期待し、裏切られながら寂しい思いをして来ましたが、2006年11月に「世界バスケ」の盛り上がりや中国でのNBA人気もあり、Xbox360向けに2K7アジア版が発売が発売され、追って本体のリージョンが同じなためそのままプレーできるPS3版が発売されたことから、日本国内バスケゲームファンの間で広く楽しまれる様になりました。
NBA2K7のアジア版が発売されたことにより、国内のXbox360ユーザーの間でNBA2K7の評判がクチコミ的に広がり、インターネットを利用しての情報収集により、一定以上の理解の上でプレーすることが可能になりましたが、これによる衝撃は小さなものではありませんでした。
日本国内ではスポーツゲームを始め様々なゲームの表現にデフォルメ的なもの、画一的なものが多く採用されていますが、当たり前のように選手が固有モーションを持ち、シュートされたボールの軌道すら、選手によって違うと言う、極限までリアルスポーツを追求したNBA2K7は当時、想像と現実のギャップを埋め、リアルに動くNBA選手を自身の思い通りに操るという夢の実現への可能性を示してくれるものでした。その年、NBA2K7は海外の多くのスポーツゲーム賞に輝く素晴らしい成功を収めました。
NBA2K7は米国のメジャー・ゲームプレスサイト、及び多くの一般ユーザーから最も優れたバスケットボール・シミュレーションゲームであると評価されました。また、日本のユーザーの多くも史上最高のバスケットボールゲームであると評価しています。2K7の正統後継となる2K8についてもプレビュー段階から極めて高い評価と期待を寄せられていましたが、内容はその期待を裏切らないもので、正統進化したバスケットゲームの王者としてその地位を確固たるものにしました。2K8は国内版の販売も行われたことから、日本でも広くNBAファン、スポーツゲームファンに認知される様になりました。
そして今作、NBA2K9は発売前から期待作としてたいへんな話題となっています。本場アメリカでは、KGをコマーシャルに起用したり、オンラインでのロスターライブ更新の情報を先行で公表するなど、積極的なマーケティングが行われ、期待が高まっています。