NBA2K10とは

NBA2K10は米国のスポーツゲームブランド、2KSPORTより2009年10月6日にXbox360及びPS3向けに北米で発売されたNBAバスケットボールを題材にしたTVゲームソフトで、SEGAが1999年11月にドリームキャスト向けに発売したNBA2Kの流れを汲むシリーズの最新作です。

NBA2Kシリーズ

NBA2Kは2000年初頭にSEGAよりドリームキャスト用ソフトとして日本でも発売され、それまでに類を見ないリアルなバスケットゲームとして人気を博しました。その後、ドリームキャストの販売が終了してからはPS2等へプラットホームを移し開発が続けられていましたが、様々な事情からESPN NBA2K5を最後にSEGAが開発から撤退し、現在では売却先であるTake-Two社のスポーツゲームブランド、2K SPORTの看板ソフトとして親しまれています。日本ではNBA2K3までがPS2で発売されました。その後、長らく国内版販売はありませんでしたが、2K8がPS3、Xbox360両プラットホームでスパイク社より国内版(内容は英語版と同様でローカナイズ無し)としても発売されました。

NBA2K7よりアジア版、PS3版が発売

国内インフラの整備が進み、インターネットでの情報入手が当たり前になり、これまでの静止画だけではなく、大容量の動画が簡単に閲覧できるようになった今日、アメリカで快進撃を続けるNBA2Kシリーズの情報を得る度に、古くからのこのシリーズのファンは日本での発売を期待し、裏切られながら寂しい思いをして来ましたが、2006年11月に「世界バスケ」の盛り上がりや中国でのNBA人気もあり、Xbox360向けに2K7アジア版が発売が発売され、追って本体のリージョンが同じなためそのままプレーできるPS3版が発売されたことから、日本国内バスケゲームファンの間で広く楽しまれる様になりました。

NBA2K7の功績

NBA2K7のアジア版が発売されたことにより、国内のXbox360ユーザーの間でNBA2K7の評判がクチコミ的に広がり、インターネットを利用しての情報収集により、一定以上の理解の上でプレーすることが可能になりましたが、これによる衝撃は小さなものではありませんでした。

日本国内ではスポーツゲームを始め様々なゲームの表現にデフォルメ的なもの、画一的なものが多く採用されていますが、当たり前のように選手が固有モーションを持ち、シュートされたボールの軌道すら、選手によって違うと言う、極限までリアルスポーツを追求したNBA2K7は当時、想像と現実のギャップを埋め、リアルに動くNBA選手を自身の思い通りに操るという夢の実現への可能性を示してくれるものでした。その年、NBA2K7は海外の多くのスポーツゲーム賞に輝く素晴らしい成功を収めました。

NBA2K8への高い期待と評価

NBA2K7は米国のメジャー・ゲームプレスサイト、及び多くの一般ユーザーから最も優れたバスケットボール・シミュレーションゲームであると評価されました。また、日本のユーザーの多くも史上最高のバスケットボールゲームであると評価しています。2K7の正統後継となる2K8についてもプレビュー段階から極めて高い評価と期待を寄せられていましたが、内容はその期待を裏切らないもので、正統進化したバスケットゲームの王者としてその地位を確固たるものにしました。2K8は国内版の販売も行われたことから、日本でも広くNBAファン、スポーツゲームファンに認知される様になりました。

No.1バスケットボールシミュレーション NBA2K9

そして2008年10月に発売されたNBA2K9は発売前から期待作としてたいへんな話題となり、本場アメリカではKGをコマーシャルに起用したり、オンラインでのロスターライブ更新の情報を先行で公表するなど、積極的なマーケティングが行われました。そんな中で発売されたNBA2K9はこれまでのシステムを踏襲しながらも、グラフィックやAI等様々な部分を強化し、またも正統に進化を遂げ、No.1バスケットボールシミュレーションの地位を不動のものとしました。2K9からはXbox360版もリージョンフリーとなり、国内でも早くからプレーすることが可能となりました。

10周年記念作 NBA2K10

今作NBA2K10でNBA2Kシリーズも10周年を迎えました。今回も細部をブラッシュアップし、正統な進化を遂げ主要サイトでの評価ではNo.1の地位を保持しました。パッケージキャラクターは前年王者のレイカーズからコービー・ブライアントが選ばれ正に頂点にふさわしいものとなりました。発売当初はフレーム落ちなどの致命的なバグがあり、厳しい評価もあったものの、パッチによる改善後は攻守のバランスが改善され、安心してお勧めできる優良ゲームに仕上がりました。