ここでは試合におけるコーチングについて、より詳細な操作方法を解説します。コーチング機能はほぼ前作と変わりません。
オン・ザ・フライ・コーチング(以下OTFC)はゲームの流れを中断せずに、ユーザーがチームに対してコーチングを行う、NBA2Kシリーズに無くてはならない高度な戦術的機能です。試合中、ユーザーは十字キーを使用することで、オフェンスとディフェンスの両方で素早くプレーの指示を行うことができます。
OTFCメニューは、スクリーン下部の角にオーバーレイ表示され、主に十字キー(正しくはDパッド)によって制御されます。OTFCメニュー表示中もおおよその試合の操作は可能ですが、完全に試合をコントロールしに戻るには指示を最後まで出し終えるかBボタンを押してキャンセルするかして下さい。
項目 | 操作 | 内容 |
---|---|---|
ヒートチェック | 十字キー上 | コート上の選手の調子、得点状況のチェック。 |
プレイコール | 十字キー右 | セットプレーをコールすることができます。 |
コーチセッティング | 十字キー左 | 戦術傾向の変更を行うことができます。 |
交代指示 | 十字キー下 | 選手交代の指示を出すことができます。 |
オフェンス時に十字キーの上を押すことで、選手のそこまでのヒート度、得点、ショットパーセンテージの3つの情報を確認することができるヒートチェック画面を表示することができます。ヒート度とは選手がどれだけ気持ちがノっているか、いわば「ゾーン」に入っているかを示すもので、選手名の左にあるボールのアイコンが赤く燃えていれば好調、逆に青く凍っていれば不調だということを表しています。「ヒート度」は普通、シュートを決めて行くと少しずつ上がって行き、逆にシュートを外すと少しずつ下がります。また、ブロックされたり、TOを犯しても下がる様です。今作からはヒート度の回復のし方にも個人差がつけられたり、ファールのコールのされ方によっても影響を受けたりするようになりました。
ヒート度はベンチに引っ込めたり、タイムアウトやクォーターの変わり目の休憩を取ることでノーマル状態に戻る方向に変化する(クールダウンしたり調子を取り戻す)ため、選手交代やタイムアウトを行うタイミングが戦略的にも重要になって来ます。
オフェンス中、十字キーの右を押すことでプレーコールスクリーンを呼び出すことができます。画面を表示させた状態でLBとRBを使ってどのポジションの選手を使ったプレーを行うか選択し、アイコンに対応したボタンを押してプレーをコールして下さい。クイックコール以外のプレーがコールされると足元にプレーの手順を示すヘルプ表示が描かれます。
プレーコールはインバウンズパスのときにも行うことができますが、このときはインバウンズ専用のプレーが表示されます。
試合中、十字キーの左を押すことで、戦術傾向を調整するコーチセッティングスクリーンを呼び出すことができます。変更したい項目を十字キーの上下で選択して、左右でスライダーを増減させて下さい。この設定は試合開始時にはコーチプロフィールと同じ値にセットされており、試合中に調整しても一度試合を終えてメニューに画面戻るとリセットされます(リマッチを選んだ場合を除く)。
コーチセッティングは試合の流れや相手チームのタイプに合わせて臨機応変に変えることをお勧めします。後述するタイムアウトや強調ポイントと組み合わせて上手く機能させることができれば本当のNBAコーチさながらに試合をコントロールすることができるかもしれません。
項目 | 意味 |
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Offensive Tempo | オフェンスがシュートを撃つまでにどれくらい時間を掛けるかを決定します。 |
Defensive Pressure | チームのプレイヤーがディフェンスの際にマッチアップするオフェンス選手に対して、どれくらいタイトにディフェンスするかを決定します。 |
Help Defense | チームメイトがマッチする相手に抜かれた際にどの位の頻度でヘルプディフェンスに行くかの設定です。 |
Fast Break | どの程度速攻を仕掛けるかの設定です。上げると速攻の走り出しが早くなり、ディフェンスリバウンドを取りに行く人数が減ります。下げると逆にディフェンスリバウンドに行く選手が多くなり速攻が減ります。 |
Crash Boards | オフェンスリバウンドをどれくらい積極的に取りに行くかの設定です。上げるとオフェンスリバウンドを取り易くなりますが、戻りが遅くなります。下げると逆に戻りが早くなり、オフェンスリバウンドを取りに行く人数が減ります。 |
Run Plays | チームがどれくらいの頻度でセットプレーを実施するかを制御します。 |
コーチオプションスクリーンを呼び出すにはコーチセッティングスクリーンが表示されている状態でLTかRTを押して下さい。
項目 | 設定値 | 意味 |
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Coach Mode | Off/On | 選手の操作をCPUに任せてコーチングのみ行うコーチモードに切り替えるための設定です。ONにすると選手操作がCPUに切り替わります。 |
Timeout | Auto/Manual | タイムアウトをCPU(コーチ)にもコールさせるかの設定です。Manualに設定するとCPUはユーザのためのタイムアウトをコールしなくなります。 |
Substitution | Rotation /Fatigue |
CPUがユーザのチームの選手交代を行うときに予め設定されたローテーションによって行うか、選手の疲れ具合を基準に行うかの設定です。 |
Late Game Fouls | Auto/Manual | ファールゲームの指示をCPU(コーチ)にも行わせるか、ユーザのみ指示できるようにするかの設定です。ManualにするとCPUはファールゲームの指示を出さなくなります。 |
Offensive Plays | Manual/Auto | オフェンスのプレーコールをCPU(コーチ)にも行わせるかの設定。Autoにするとコーチのプロフィールに基づく頻度でCPUがプレーコールを行います。 |
Defensive Plays | Manual/Auto | ディフェンスのプレーコールをCPU(コーチ)にも行わせるかの設定。Autoにするとコーチのプロフィールに基づく頻度でCPUがプレーコールを行います。 |
試合中に十字キーの下を押すことで、選手交代指示スクリーンを呼び出します。この画面ではコート上のプレーヤーのファール数とエネルギー状態も確認することができ、更に、スクリーン表示中に十字キーの上下でプレーヤーのポジションを選択して、左右を押すことで選手交代の予約を行うことができます。また、この時LBとRBを使用することで、(例えばBenchやTallといった)予めセットされたパッケージごとの交代を指示する事ができます。選手交代が実際に実施されるのは、ファールやアウトオブバウンズなどでプレーが中断した時です。
項目 | 操作方法 | 内容 |
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マッチアップ | 十字キー上 | マッチアップ変更やプレッシャー、ダブルチームなどの指示を出すことができます。 |
プレーコール | 十字キー右 | ディフェンスの方法を変更することができます。 |
コーチセッティング | 十字キー左 | 戦術傾向の変更を行うことができます。 |
交代指示 | 十字キー下 | 選手交代の指示を出すことができます。 |
ディフェンス時に十字キーの上を押すことで、マッチアップ情報を表示し確認すると共に、マッチアップを変更することができます。マッチを変更するには、まず交換したいプレーヤーの一人を選んでAボタンを押してチェックマークを付けて下さい。次に、マッチアップを交代させる変更先のプレーヤーを選んでAボタンを押して下さい。
ダブルチームとプレッシャーの設定スクリーンはマッチアップスクリーンが表示されている状態でLTかRTを押すことで呼び出すことができます。スクリーンが表示された状態で十字キーで設定を変更したいカラム、DT(ダブルチーム))またはPRS(圧力)を選択して、Aボタンを押して設定を変更して下さい。
項目 | 意味 |
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Auto | プレッシャーやダブルチームの判断を選手(CPU)に任せます。 |
In The Post | 対象の選手がポストでボールを持ったときにダブルチームに行きます。強力なポストプレーヤーに対抗する手段です。 |
Always | 対象の選手を常にダブルチームします。エースを封じる場合などに用います。 |
Sag Off | 間を開けてゆるくディフェンスします。外のシュートが無い選手に有効な守り方です。 |
Play Tight | 身体を寄せたきついディフェンスを指示します。シューターに有効ですが抜かれやすくなります。 |
Deny Ball | 対象の選手に対するパスを防ぐことを第一目的としてディフェンスさせます。 |
ディフェンス中に十字キーの右を押すと、ディフェンス方法の変更指示を行うためのプレーコールスクリーンが表示されます。このスクリーンが表示された状態でLBとRBでディフェンスのタイプのカテゴリーを変更し、行わせたいディフェンス方法に対応したアイコンボタンを押すことでディフェンスの方法を変更することができます。
オフェンス時と同じです。
オフェンス時と同じです。
項目 | 操作方法 |
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タイムアウトのコール | オフェンス時にBACKボタンを押す。 |
ボールデットの時、あるいはチームにボールの所有権がある時にBACKボタンを押すことで、タイムアウトをコールすることができます。コールの際には左スティックの左右で20秒タイムアウトかフルタイムのどちらをコールするかを選択できます。あなたがコールしたいタイムアウトタイプを選んでAボタンを押して下さい。すでに選べるタイムアウトが1種類しかない場合には、それが自動的に選択されます。例えば、20秒タイムアウトが残っていなければ、BACKボタンを押すとフルタイムアウトが即座にコールされます。
タイムアウトをコールするとコーチ・クリップボードが呼び出され、画面に表示される通りの一定時間の間、このクリップボードを使用して、選手交代やマッチアップ等の指示を出すことができます。タイムアウト中にBボタンを押すとコーチ・クリップボードを即座に終了することができますが、対人戦の場合は両者が終了するか、タイムアウトの制限時間が経過しないと試合に戻りません。
コーチ・クリップボード(Coach's Clipboard)はタイムアウト中に様々な指示を行うためのシステムです。これによって、タイムアウトのハドル(作戦会議のための円陣)中に、選手へ新たな戦略を指示することができます。コーチ・クリップボードには複数のパネルがあります。各パネル間の切り換えには、LTかRTを使用して下さい。人間同士の対戦時にも、この機能によって両方のユーザは、同時にそれぞれのコーチ・クリップボードパネルを制御することができます。
「交代指示(Recommended Subs)」は予めオプション等でSubstitutionがAutoに設定されていると(デフォルトではAutoです)ユーザーのために全ての交代の指示を代行してくれます。
交代指示を手動で行う場合は、このパネルが表示されている状態でAボタンを押しパネルをアクティブ状態にして下さい(Aボタンを押した時点でCPUの設定した交代指示はリセットされるようです)。パネルがアクティブになったら、Aボタンと左スティックの上下を使って選手の表示場所を交換して下さい。最初にこうたいしたい選手を選んでAボタンを押すと、そのプレーヤーの横にチェックマークが付きます。そして、次に交換先の選手を選んでAボタンを押すことでその両選手が入れ替わります。またこの時、LBかRBを押すことによって、3ptシューター、ベストディフェンダー、ベンチ等の状況毎に予め設定されたパッケージで代替指示を行うこともできます。
コーチセッティング(Coach Setting)はチーム全体に対して行うプレー傾向の指示です。左スティックの上下で項目を選んで、左右でスライダー設定を変えることで、チーム戦略を調整することができます。コーチセッティングの内容は前述のOTFCのものと同様です。
コーチ・オプションの内容も前述のOTFCのものと同様です。
マッチアップ(Matchups)パネルでは、現在コートの居るプレーヤーのディフェンスの割当てを変更することができます。マッチを変更するには、まず交換したいプレーヤーの一人を選んでAボタンを押してチェックマークを付けて下さい。次に、マッチアップを交代させる変更先のプレーヤーを選んでAボタンを押して下さい。
このパネルではあなたのチームのダブルチームとディフェンスプレッシャー戦略を設定できます。左スティックであなたが設定を変更したいカラムDT(ダブルチーム))またはPRS(圧力)を選択して、AボタンかYボタンを押して設定を変更して下さい。
強調ポイント(Point of Emphasis)は指示した項目に関連するプレーヤーの能力を一時的にアップさせます。短時間ですがこれはチームに全体に対して効果があるようです。この指示は、それぞれのクォーターとオーバータイムで2回づつ行うことができます。希望の強調ポイントを選択してAボタンを押すことによって実際に効果を発動させます。
1度に指示できる強調ポイントは1点だけです。持続時間(Duration)メーターが残っている間は、異なる指示を出すことも、同じ指示を延長することも、オフすることもできません。前の指示の効果が無くなって初めて、次の指示が出せることに注意して下さい。
項目 | 効果 |
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Ball Control | ボールハンドリングとパス能力をアップします。 |
Rebounding | オフェンスリバウンド、ディフェンスリバウンド能力をアップする。 |
Defense | ディフェンス意識、ローポストディフェンス、オンボール・ディフェンス、スティール、ブロックをアップする。 |
Shot Selection | オフェンス意識をアップさせる。 |