ディフェンス操作解説

ここでは試合におけるより詳細な操作方法を解説します。操作方法の多くはNBA2K7と変りませんが、新機能や一部変化したところがあります。マニュアルにはほとんど何も載っていないので、2K7から引き継がれた操作からの変化を独自に調べた内容になりますのでご承知置き下さい。またPS3での操作はこちらを参照下さい。

オン・ザ・フライ・コーチング(十字キー)

NBA2K8のオン・ザ・フライ・コーチング(以下OTFC)は進化して、一段と使い易くなっています。OTFCはゲームの流れを中断せずに、ユーザーがチームに対してコーチングを行う機能で、NBA2Kシリーズに無くてはならない高度な戦術的機能と言えます。オフェンスとディフェンスの両方でユーザーは素早くプレーコールを行うことが出来ます。

OTFCメニューは、スクリーン下部の角にオーバーレイで表示され、主に十字キーによって制御されます。OTFCメニュー表示中もおおよその試合の操作は可能ですが、完全に試合をコントロールしに戻るには指示を最後まで出し終えるかBボタンを押してキャンセルするかして下さい。

ディフェンス時のOTFCメニュー
項目 十字キー方向 内容
マッチアップ マッチアップ変更やプレッシャー、ダブルチームなどの指示を出します。
選手交代 選手交代の指示。LBとRBでユニットごとに変更可能。ファール数も確認できる。
コーチセッティング タイムアウト、交代設定や戦術傾向の変更。
プレイコール 対応したボタンでセットされたプレーをコールする。

NBA2K8では、OTFCからの選手交代にもLBとRBを使用することでラインナップでセットした(例えばBenchやTallといった)カテゴリーごとのユニットを基準に交代を指示する事が出来る様になりました。これにより試合前にラインアップを調整しておくと状況に応じた指示を簡単に出せる様になります。

また、試合中にポーズメニューに入らずにマッチアップ変更の指示を出すことができる様になりました。マッチアップの変更はAボタンで行い、プレッシャーの強弱やダブルチームの設定は十字キーの左右で行います。

ジャンプボール(Yもしくは右スティック)

試合開始時及びヘルドボール時にはジャンプボールが行われます。NBA2K7ではXボタンの連打の速さで勝敗が決まりましたが、2K8ではYボタン(もしくは右スティック)を押すタイミングで勝負が決まります。ボールが頂点に達した瞬間にYボタンか右スティックでボールをティップして下さい。

右スティックでティップする場合、スティックの方向はボールの速度を決定する要素となります。また、RTを押しながらティップすることでボールをより遠くに弾くように試みます。

身長がより高ければ、勝つことが多いような気もしますが、必ずしも味方の選手が取るとも限らないようですので、身長差による有利不利が反映されているのか、タイミングだけでボールを捕るチームが決まるのか判断が難しいところです。

ロックオン−D(LT)

ロックオンディフェンスシステム(Lock-On D)は新しいディフェンス機能です。前作ではLTはクラウチ(腰を落してのディフェンス)でしたが今作ではその辺りのモーションは自動で行われます。ロックオンは操作するディフェンス選手をボールハンドラーに正対させることで、一定時間を置いて使用可能となります。

可能な状態を示す白抜きのロックオンマークが出た状態でLTを押すと、ロックオンマークがオレンジ色に変り、ロックオンが開始されます。ロックオンが可能になるまでの時間は選手のディフェンス能力によって大きく違い、より良いディフェンダー程、素早くロックオン可能な状態となります。ロックオン可能状態になる前にLTを押してしまうと、幾ら時間がたってもロックオンは掛かりません。このため選手の能力を見極めてタイミング良くLTを押すことが必要になります。

また、ロックオンはスクリーンなどを使って多くく引き離されたり、ボールハンドラーの移動方向に対して逆の方向に左スティックを入れ過ぎたりすると外れることがあります。 また、スティールを試みるとロックオンが解除されることを知って置いて下さい。

今作では特にディフェンス能力の特に高い選手、例えばボーエンやコービーなどは、ディフェンス時に相手のドリブルをストップさせる場合があります。

右スティックディフェンス

NBA2K8でも2K7に引き続き、右スティックでいくつかのディフェンス操作を行うことができます。

スティール(右スティック前)

ボールハンドラーに対してスティールを試みます。2K8では2K7ほど成功率が高くないようです。また、ボールハンドラーの手や身体を叩いてファールを採られることがあります。

前作ではRT+右スティックでアグレッシブスティールが出来ましたが、今作では無くなった様です。

ハンズアップ(右スティック後)

右スティックを後(ボールハンドラーに対して引き離す方向)に入れることで、シュートあるいはパスを妨害するためのハンズアップを行うことができます。

カットオフムーブ(右スティック左右)

ボールハンドラーのドライブを阻止するため、手を伸ばしながら急激に身体を入れる動きを行います。どちらの方向に飛び込むかは右スティックの入力方向によって決まります。

ボールハンドラーのレーンを断ち切る動きに対して急速な反応で入力することが必要ですが、タイミング良く正しい方向に入力することで、ドライブを止めて敵のドリブルを押し流す(また時には躓くことを誘ってボールロスを引き起こす?)ことができます。

カットオフムーブはボールハンドラーの動きに対して逆側に行ったり、闇雲に出しても隙を作るだけになりますでの、勘と予測を行って上手く使いこなさないと、返って隙を作ることになるでしょう。カットオフムーブの一番の使いどころは多分、トリプルスレッドやサイズアップムーブからの急加速してのドライブに対してだと思います。

スティール(X)

ボールハンドラーからボールを奪うためにXボタンでスティールを試みることが出来ます。2K8では2K7ほど成功率が高くないようです。また、ボールハンドラーの手や身体を叩いてファールを採られることがあります。

また、パススティールにも同様にXボタンを使用します。ボールが選手の近くを通過する瞬間を見計らって、ボールの方向に左スティックを入れながらXボタンを押して下さい。これを上手く実行すると、パスをインターセプトするか、あるいはティップしてルーズボールにすることができます。パススティールを空振りすると、空振りモーションが出てポジションから外れてしまい、敵選手をワイドオープンにしてしまうことに注意して下さい。

ロックオン−D中にスティールを行うとロックが外れることに注意して下さい。

テイクチャージ(B)

意図的に敵のチャージングファウルを釣り込むために、Bボタンを押して選手をその場で直立不動の姿勢をとらせることが出来ます。バスケットに向かってドライブしようとする敵選手の前に素早く選手を移動させてBボタンを押して下さい。もし上手く行けば、敵にチャージングの反則を犯させることができるでしょう。

また、ポストプレーに対するディフェンス時にもテイクチャージボタンを使用することが出来ます。ポストアップされた状態で、敵選手のポスト・スピンあるいはドロップステップの方向に合わせて左スティックを入れながら、タイミングよくテイクチャージボタンを押して下さい。

オフェンスの明白なチャージングはディフェンス側がテイクチャージを行わなくてもコールされますので、無理にテイクチャージを狙う必要はありません。

対人戦では積極的にチャージ釣り込むように行動を見せることで、例えそれが成功しなくても、オフェンスのドリブルの際に精神的プレシャーを与えることができるでしょう。対人戦におけるテイクチャージの使用はは高度な策略の一つです。

ブロックショット(Y)

ブロックはシュートを防ぐ主要なディフェンス方法で、試合中頻繁に使うことになります。ブロックを行うにはボールハンドラーにある程度近づいた状態で、彼がシュートを始めるタイミングに合わせて、Yを押して下さい。

今作ではブロックは選手能力によって当たり判定の大きさ、持続時間が変化している様に思われます。また、タイミングが合えばある程度シューターの動きを追従するようです。また、後ろからでもタイミングさえ合えば上手くブロックすることがあります。ということで、全体的にブロックが決まり易くなっていますが、これに合わせてCPUもフェイクをかなり織り交ぜてくるようになっています。相手との距離がある状態でブロックに跳ぶと良く解りますが、選手によって(あるいは距離によって)モーションの出る速さが違います。これには選手のクイックネスの能力が関係しているのかも知れません。

スワットブロック(RT+Y)

よりハードな、ボールを叩き落すような“スワットブロック”を実行するにはRTを押した状態でYボタンを押します。スワットブロックはプレーを断ち切るとても有効な手段で、ペイントからボールを大きく遠ざけることが期待できます。しかし、失敗した場合に通常ブロックより大きな隙を作ったり、ファールを犯したりする可能性が高くなります。

操作選手切替(A)

ユーザーが自身で操作するディフェンダーを切り替えるには二通りの方法があります。

まず、ボールに最も近い選手に操作を切り替えるにはAボタンを押します。既に操作中の選手が最もボールに近い場合には、次にボールに近い選手に操作が切り替わります。

アイコン操作選手切替(RBの後、各対応ボタン)

意図した選手への操作切り替えは、オフェンス時のアイコンパスの要領で行います。まず最初に、RBボタンを押して、チームの選手の頭上にボタン型のアイコンを表示させて下さい。この状態で操作したい選手に対応するボタンを押すとその選手に操作が切り替わります。この時、アイコンに対応したボタンではなく、RTを押すとバスケットゴールの最も近くにいる選手に操作を切り替えることが出来ます。

RB→RTの操作は速攻やシュートを決めた後の戻りの際に上手く使うことで、ディフェンスのマッチアップをスムーズに行うことができる様になると思います。

ダブルチーム(LB)

ボールハンドラーに対してダブルチームを仕掛けるように指示するにはLBボタンを押します。

ダブルチームが成功するパターンはヘルドボール、パスミスを誘うの2パターンが多いのですが、ダブルチームからのそのままボールをもぎ取る、あるはティップしてルーズボールにする、スティール操作も可能です。逆にダブルチームされた側はLT+RTによるプロテクトに加え、サイドライン際に追い込まれた際に敵に対して引き離す方向に左スティックを入れてAボタンを押すことで、ディフェンダーの身体にボールを当てて、アウトオブバウンズにすることを試みることが出来る様になりました。

ルーズボールへの対応(X)

必ずしも自分のチームの選手がボールを受けてくれるとは限りませんが、ルーズボールやこぼれたパスに対してはXボタンでダイブを試みることができます。アウトオブバウンズに出そうなボールについてもコート外に向かってダイブすることで、ティップして戻すことにチャレンジすることができます。

インテンショナルファール(BACK)

ディフェンス時にわざとファールを行うにはBACKボタンを押して下さい。敵のボールハンドラーに最も近いディフェンダーがファウルに行きます。インテンショナルファウルはゲーム終盤に点差を開けられていて敵チームが時間を消費するのを阻止したい場合などに使います。

もし、速攻などを受けて自陣ゴールと敵選手の間に味方が誰もいない状態でインテンショナルファールを仕掛けた場合、アンスポーツマンライクファールを採られ、敵にフリースロー1本を与えた上で、更に敵チームのスローインで試合開始となりますので注意が必要です。

NBAではディフェンス側がタイムアウトを取ることは出来ませんので、タイムアウトのつもりで間違って操作しないように注意が必要です。