さて、いよいよ発売になったNBA2K9ですが、2K8に比べて大分ゲームバランスが良くなった気がしております。しかしながら個人的には、オフェンスとディフェンスのバランスの点でもう少し調整した方が良いと感じました。ということで、早速自分の求めるゲームバランスに変わるように、スライダーの調整を思考して見ようと思います。
まだ、ゲームが発売したばかりということもあり、やりこみが足りない部分が多々あるので、あくまでもこれからの調整の叩き台、「スライダー調整バージョン1.0」だと考えています。また設定に付いては個人の好みや技術的な差もありますので、ここではあくまで私の好みに合わせた調整例と言うことで紹介したいと思います。(この考察は2008年10月25日時点でのものです。)
私は試合を5分/Qに設定して、1試合を約30分で終わるようにしています。あまり長いのが好きじゃないためですが、必然的に総得点は実際のNBAの半分以下になります。ただ、普通にプレーした時に各部門の数字の比率がそれなりに実際のNBAの試合に近くなるように色々試行しています。ただ、ゲームとしての爽快感、スリル、プレーヤー技術の反映といった面の“楽しさ”を失わないよう、バランスを取ってるところもあります。
2K9では難易度設定を上げると、以下の様な傾向が見られます。(あくまで私の実感ですが)
つまり、CPUの難易度レベルを上げて上記の数値を下げる様な調整をするならば、最初からPROレベルを元に調整した方が理解し易いと思います。
では、具体的な設定を紹介していきます。ゲームプレーに関係ない、あるいは好みで設定して構わない部分に付いては省略しています。また、設定においては2Kシェアにアップロードされている設定のいくつかを参考にしています。
それと今の段階では「PROレベルの難度が“デフォルト”」だと云う観点から、CPUとUSERの設定に差をつけないこと、出来るだけ調整箇所を少なくすることを目標としています。また、やりこみが足りないということもあり、あまり多岐に渡っての調整は行わない様にしています。
前述のような理由から、現段階ではCPUの難易度レベルは「Pro」を選びます。試合時間を長くする場合は、ゲームスピードと後述するファールアウトの数とを合わせて調整すると良いと思います。
項目 | 設定値 | 備考 |
---|---|---|
Difficulty | Pro |
まだ、発売間もないと言うこともありますが、今回は難易度を上げるとゲームとしてのバランスがより極端になって調整しづらいイメージがあります。 |
Quarter Length | 5 Minutes |
個人の趣味で5分にしています。長くするならファール等の設定も変える必要が出てきます。 |
Fatigue | ON |
選手の疲れない試合は、交代の必然性がなく面白くないので当然ONです。疲れ方の調整は別パラメーターで可能です。 |
Injuries | ON |
試合中のケガは珍しいのですが、稀に起こるアクシデントは気持ちの高揚に一役買うこともあるのでONがお奨めです。発生の可能性は別のパラメーターで調整可能です。 |
Clutch Factor | ON |
個人的にクラッチ要素がある方が好きです。後述のパラメーターで影響度を調整できるのでONがお奨めです。 |
Real Player FT% | OFF |
これをONにすると、FTのスタッツもより現実に近くなります。ただし、自身で操作できないので運任せな面が増えるので私はOFFにしてます。 |
Game Speed | 50 |
1Qの時間を長くした場合には、この数値を低くしてバランスを取りますが、オンラインで感覚が狂いそうなので現在のところまだ、手を付けてません。個人的にはこのままか、あるいはほんのチョッと下げたい感じです。 |
Free Throw Difficulty | 50 |
前作よりは難しくなるように調整されている様です。現在はまだ慣れていないので50のままですが、今作はシューティングファールになる可能性が増えていますので、慣れてきたらフリースローは難しめに調整した方が緊張感があり面白いです。 |
ここでは、ルールそのものと言うよりは、主にファールの頻度を調整します。「Foul Out」の値は試合時間に応じて調整して下さい。私は5分/Qの設定では安直なスティール狙いやゴール下でのレイトブロックを抑制する意味で4ファールでアウトになるよう設定しています。
項目 | 設定値 | 備考 |
---|---|---|
Foul Out | 5 |
今回はCPUがファールアウトの数に応じて選手交代を調整する気がします。4だと1ファールで1Qからいきなり交代してしまうので、5にしていますが、本当は4の方がバランスが良い気がします。 |
Charging Foul | 50 |
現段階ではそのままにしていますが、無理な押し込みドリブルを抑止するため、少し上げた方が良い気がします。 |
Blocking Foul | 50 |
今のところそのままで試しています。 |
Reeaching Foul | 50 |
今のところそのままで試しています。 |
Shooting Foul | 50 |
今のところそのままで試しています。 |
Loose Ball Foul | 50 |
今のところそのままで試しています。 |
デフォルトのままだと、シュートは決まりすぎる気がしますが、シュート単独で変更するとチョッと下げただけで大幅に下がる気がします。ここは全体のオフェンスパターンのバランスが取れる様にという意図で変えて行きます。
項目 | 設定値 (User/CPU) |
備考 |
---|---|---|
Close Shot Success | 46/46 |
かなり決まり易いので下げますが、あまり下げるとフリーでも不自然に決まらないショットが発生します。ここの数値の意図はシュートが下手な選手が外すことが多くなる程度の調整にすると言うことと、外の価値を若干高めて中で攻めすぎるのを防ぐことです。 |
Mid-Range Shot Success | 50/50 |
シュートセレクションやチームプレーが上手くいくと入りすぎる気がすると思いますが、ゲーム性を残す意味と、ディフェンス面の調整で落とすのを試みることからそのままにします。 |
3pt Success | 50/50 |
同上。 |
Dunk Success | 50/50 |
この値を下げてダンクを失敗する可能性を上げるのも一つの方法ですが、ダンクが出る機会が減っていることと、ストレスになるのことからお奨め出来ません。 |
Layup Success | 50/50 |
シュートに対する競り合いを強化する分、そのままにしています。そうでなくとも、個人的にはきっちりディフェンスすれば、丁度良い成功率の気がします。 |
Dunks in Traffic | 50/50 |
ここはそのうち下げるかも知れませんが、今回の調整の傾向だとダンクは結構つぶされますし、試合の花を残すという意味と、パワーダンクが無くならない様にとの観点からそのままにします。 |
Screen Success | 50/50 |
スクリーンの成否は丁度良い気がするのでそのままにしました。 |
如何にインサイドとアウトサイドのバランスを取るかが、リアルな試合を演出するコツになります。ディフェンスは「抜かれにくく、抜きにく、パスが容易に通らない」くらいが丁度良い気がします。幸い今回はシューティングファールのパターンが増えており、少々ディフェンスを強化しても、ゴールへアタックする価値は失なわないと思います。そういう意味でも、前述のシュートの成功率自体をあまり下げないようにしています。
項目 | 設定値 (User/CPU) |
備考 |
---|---|---|
Steal Success | 50/50 |
元々それなりに成功しやすいので、変えていません。その分、積極的に仕掛けてもチートにならないと思います。また、後述の通りCPUが仕掛ける頻度を上げていますので、上げてしまうと鬱陶しくなります。 |
Help Defense Strength | 50/50 |
これはヘルプディフェンスの強さ=入る速さですが、試合中にコーチセッティングで指示を変えられますので、とくに変更しません。 |
ここで言う属性とは、個性と言い換えても良いかもしれません。すなわちプレーヤーの個々の能力それぞれへ影響を与える項目です。まだ発売してから、それ程日が経っていないこともあり、あまり多くはいじっていません。今作からはコーチが試合に与える影響も設定されましたので、関連する能力を安易に弄ると、チーム間格差が大きくなり、バランスを崩すかもしれないので注意が必要です。
項目 | 設定値 (User/CPU) |
備考 |
---|---|---|
Stealing | 50/50 |
ボールハンドリングと対を成すパラメーターです。若干上げて取り易くしていますが、ファールになる可能性も上げているのでリスクが伴います。 |
Blocking | 50/50 |
ブロックの成功率というか追従性が高いので本当は下げたほうがリアルになると思いますが、ここはあえてそのままにして、シュートセレクションでスペースを求めるようなプレーを意図してそのままにしています。こうすることでパスゲームを誘発させます。 |
Ball Handling | 50/50 |
これを下げるとハンドリングが下手な選手はスティールされ易くなります。このためボールを取りこぼす機会が増えます。 |
Dunking Ability | 50/50 |
少し下げることで、よりダンク能力が高い選手しかダンクし辛くなります。 |
Offensive Awareness | 50/50 |
ダブルチームやルーズボールへの反応へ影響するようですが、速攻の走り出しにも影響するような気がします。 |
Defensive Awareness | 50/50 |
こちらはヘルプディフェンスなどに影響します。 |
Offensive Rebounding | 50/50 |
オフェンス・リバウンドを取られるからと言って下げれば良いというものでは無いと思います。ディフェンスリバウンドをがんばりましょう。 |
Defensive Rebounding | 50/50 |
ディフェンスリバウンドもそのままです。 |
Clutch Factor | 60/60 |
クラッチが影響するのはレイトゲーム時だけになったようです。ということで、最後が派手に面白くなるように上げてます。 |
Speed | 50/50 |
CPUの動きは操作ミスによるラグがない分、少し遅くしてもいい気がします。 |
Strength | 50/50 |
変更の必要は無いと思います。 |
Stamina | 45/45 |
5分/Qの設定だとこれ位が丁度良い気がします。上手く選手交代していかないとかなり疲れますよ。 |
Durability | 50/50 |
変更の必要は無いと思います。 |
Vertical | 50/50 |
変更の必要は無いと思います。 |
Quickness | 50/50 |
On-Ball Defenseの方を上げるのでそのままにします。 |
Hustle | 50/50 |
変更の必要は無いと思います。 |
Hands | 50/50 |
CPUの反応が速過ぎの感もありますが、大勢に影響は無いと思います。 |
On-Ball Defense | 55/55 |
インサイドのごり押し防止に少しだけ上げます。これは割りと試合の傾向に影響します。 |
Injury Saverity | 50/50 |
怪我の度合いを悪くするのは怖いのでそのままです。 |
プレー傾向の調整はUSERよりはCPUの方でより重要性が高いでしょう。そもそもユーザーが操作するプレーヤーの傾向は操作に依存するわけですから、ここでのユーザー側の設定はボールを持たない選手の動きに影響があるものと思われます。中にはコーチに依存するTeam Slidersと関連するものがありますので、その辺りは現段階ではあまり弄らないようにします。
NBA2K9では、CPU戦によりやりがいを持たせるために、CPUレベルを上げると、より確実なインサイド攻めを増やして、シュートリリースもほぼ完璧にするなどしている気がします。PROレベルで調整を行うのはその辺りのバランスがまだマシだからと言う意味もあります。
項目 | 設定値 (User/CPU) |
備考 |
---|---|---|
Take Close Shoots | 50/50 |
インサイドでのシュート傾向はチームによってはかなり高い気がしますが、入れさせなくするのもゲームの挑戦のひとつと言うことで。 |
Take Mid-Range Shoots | 50/50 |
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Take 3pt Shoots | 50/50 |
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Attacks The Basket | 50/50 |
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Finsh Strong Inside | 50/50 |
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Look for Post Players | 50/50 |
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Use Triple Threat | 50/50 |
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Use Fadeaways | 50/50 |
|
Use Fppkshots | 50/50 |
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Attempts Putbacks | 50/50 |
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Throw Flashy Passes | 50/50 |
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Commits Fouls | 50/50 |
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Plays Passing Lanes | 50/50 |
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Go for Oon Ball Steals | 60/60 |
時々CPUがアグレッシブなスティールを狙うので良いバランスになります。 |
Contests Shots | 60/60 |
この位にすることでFG%がリアル方向に変わってきます。Blockingの値がそのままなので、単純な1on1のジャンパーだと結構ブロックされて苦しくなります。これによりパスを出すタイミングが重要になり、アシストが増える傾向になると思います。 |
Use Sizeup Moves | 50/50 |
私は、NBA2K9にリアルなNBAのバスケットを求めると伴に、バランスの取れたゲーム性も求めています。ゲームは楽しくないと意味が無いと思っていますので、修行僧の様な心境でゲームをやりたいとは思いません。と言うことで、必要以上にCPUを強くして、たまにしか勝てないと言う様な環境を作り出す気ははなからありません。ですから、上記の設定も自分がある程度上手くプレーすればそこそこ勝った負けたが出るようにしているつもりです。