フリーエージェント(FA)とは、契約が満了し、あるいはどのチームとも契約しておらず、チーム自由に交渉できる立場となった選手のことを指します。FAとの交渉解禁日は7月1日、契約解禁日は7月14日となります。
NBAでのFAには、以下の2つの種類があります。
どのチームとも契約を結んでいない、自由にチームと契約を結ぶことの出来る選手を完全FA(あるいは制限なしFA)といい、単にFAと言った場合もこれを指します。NBAの場合、FA権の取得に数年を要するというシステムは存在しせず、契約終了や権利放棄ウェーバーによって解雇された場合、あるいはNBAドラフトの資格を有していたにも関わらず指名されなかった選手がFAとなります。新人の場合最長4年、新人以外も最長7年でFAとなります。
一方、必ずしも希望チームと契約できないFAのことを、制限付きFAといいます。 ドラフト1巡目指名選手が4年のルーキー契約を終了した際、またはリーグ所属3年未満の選手がFAとなった際に、所属チームが規定日(6月30日)までにクオリファイングオファーと呼ばれる1年契約を提示するとこの制限が付きます。
制限付きFAとなった選手は、どのチームとも交渉可能とはなりますが、他球団との交渉が成立した際にオファーシートにサインし、元の所属チームに提出しなければなりません。この際、同額の契約を7日以内に元の所属チームが提示した場合(これをマッチするといいます)、その金額で元の所属チームとの契約となります。
シーズン終了後に契約が切れた自チームの選手と再契約する前は、サラリーはキャップに計上されたままになります。 これは対象選手が@自チームと再契約するA他チームと契約するBFA権を放棄する のいずれかを行わない限り継続されます。
6月30日までに、その選手とバード条項、アーリーバード条項、ノンバード条項を用いて契約しないことを告知することでFA権が放棄されFA金額分がサラリーへ計上されなくなります。放棄後の再契約は可能ですが、その場合は通常通りサラリーキャップの空きが無ければなりません。この選手と他チームが交渉する際は、ノンバードFA選手として扱われます。FA権放棄後でもサイン&トレードは可能です。
その名の通り、10日間だけ有効の契約。シーズン中、1月5日の時点でどこのチームとも契約していないFA選手に対して、各チームは1選手につき2回までこのルールを利用して契約を行うことができます。それ以降チームがその選手を必要として契約を延長する場合には、シーズン最後までの契約を結ばなければなりません。