Top Spin 3ではベースラインでのグランドストロークでは、ボタンを離すことによってスイングを開始します。イメージとしては「ボタンを押すことでテイクバックし、離すことでスイングする」といったものになるでしょう。この時、ボタンを押している時間が長ければ長いほど、より早いスイングをすることが出来ます。ただし、ただボタンを長く押せば強いボールを打てるというものではありません。基本ストロークにおいて、もっとも大切なもののひとつが、ボタンを離すタイミングです。このタイミングを失すると、ショットは台無しになってしまうでしょう。
ショットボタンを離す最も適したタイミングは、１度目のバウンドの時です。タイミングが早かったり、逆に遅かったりすると、プレーヤーのショットアニメーションが乱れたものとなり、それと知ることができるでしょう。このショットアニメーションを頼りにタイミングを調整して下さい。
リターンするための、最も良いポジションに着くために、左スティックを使用して下さい。この時、ショットに備えてショットボタンを押しっぱなしにしておいて下さい。ショットボタンを離す寸前に、素早く左スティックを傾けて狙うポジションを定めて下さい。これを行わないと、プレーヤーの向きから簡単にコースを予測されてしまいます。動いて適切なポジションに着く事によって、プレーヤーはより効率的なショットを放つことが出来ますが、一般的に動き過ぎた状態でのショットは精度の低いものになります。前後左右に動き、最後の数秒を利用してボールを理想的な高さで打って下さい。
ショットを準備するための十分な時間を得るためにはフットワークが重要になります。レシーバーとして左スティックを上手く使って、丁度良いタイミングで移動を終了することによって、より本当のプレーに近い動きを目指して下さい。より良いフットワークはプレーヤーに時間的余裕を与え、タイミングを失することを防ぎます。
ショットの後にいつも適切な場所に戻るように心掛けて下さい。より早く目的地に到着するためにはＬＢを使用して下さい。ベースラインテニスの基礎は、ショット後にフットワークを駆使して適切なポジションを取ることです。より良いポジションに素早く到達するために、次に打ち込まれるショットがどのポイントに来るかを予測して下さい。
あらゆる局面で、ショットの品質を向上させることができるように、ボールが入って来る速度と経路を予測して下さい。より良いポジションを必要とするなら、プレーヤーはスイングを準備したまま、最後の最後まで動き続けることができます。良いポジションは良いショットを保証するでしょう。それは、時間、安定性をプレーヤーに与えて、あなたがスイングタイミングに集中するのを助けます。
それぞれのボタンに割り当てられたショットには、それぞれの特徴があり、それを戦略、戦術に合わせて上手く使用することが大切です。
相手プレーヤーをベースライン上に釘付けにするために、深くて鋭いヒットを生み出します。
最も広角に放つことの出来る攻撃的なクロスショットを使用して下さい。
安全に、驚異的なサーブを打ち返し、ディフェンスの時間を稼ぐ場合や、あるいは相手プレーヤーの反応を遅らせて、ネットに駆けつける攻撃で使用して下さい。
左スティックを後方に傾けてＹボタンを押してドロップショットを実行して下さい。上手くボールをコントロールすることが出来れば、相手プレーヤーはボールに追いつくことが出来ないか、あるいはタイミングを失して、弱いリターンを返してくることになるでしょう。こうなれば、あなたのプレーヤーは容易にウィナーを打ち込むことが出来るでしょう。
ドロップショットをどのようにゲームプランに組み込み、それが試合のペースにどう影響するかを確認するには、試合中に異なったシナリオのドロップショットを十分に試して、ボールの働きを観測することが大切です。
左スティックを前方に傾けた状態でYボタンを押してロブ・ショットを実行して下さい。ロブの主な使用目的は、ネットプレーに出てきた相手プレーヤーをかわして、コートの奥にボールを落とすことです。ロブによってボールの高さ、スピード、深さが変化することで、相手は難しい対応を迫られることになります。
しかし、ロブは別の意味でのリスク・ショットです。一般に制裁的なスマッシュは不適切なロブの後に見舞われることになるでしょう。タイミングを執って下さい。そして、ポイントを確保するために、相手のスマッシュを避け、ランニングバックを防ぐことができるように、必ず深く、高くなるように打って下さい。
サーブを返すときプレーヤー静止しています。パワフルショットやデンジャラスショットを受ける場合、タイミングに注意して下さい。そしてどんなタイプのサービスが来ても対応可能なように準備をして下さい。
リターナーとしてのプレーヤーには、最初に良いポジションを取り、集中した状態であることが求められます。次に放たれるボールの起動を瞬時に判断（あるいは予想）してプレーヤーのポジションを調整し、リターンのための最も良いタイプのスイングを選択してタイミングを一致させることが必要になります。一般的にスライスでリターンするのは、厳しいサーブを返す最も安全な方法です。
最も厳しいコース、すなわち最も深いワイドや“Ｔ”ポイントへのピンポイント高速サーブに対応するには、素早い入力が必要になります。左スティックで最初の一歩目をほぼワンステップ分のみ入力して、直後にコースへの照準へ切り替えて下さい。ボタンを離すまでの時間はこの程度のわずかな時間しかないはずです。この時、サーブの方向と逆にステップを切る、あるいはステップを怠ってしまうと、プレーヤーはラケットを振ることなく、相手にサービスエースを許してしまう結果になるでしょう。200km/hを超えるサーブへのアプローチには瞬時の判断が要求されます。集中力を切らさないように注意して下さい。