NBA2K7でオンラインリーグの管理・運営をやってみると、方向性について色々悩むことがあります。
どうすれば異なる価値観をもってオンラインでプレイする人が面白いと思ってプレイできるか、そして自分も楽しむことが出来るかということです。
流石にオンラインでリーグ専用のHPまであって、成績が記録されるとなると、勝ち負けにこだわる人が出てくるのは仕方がないのですが、そればかりだと殺伐とした雰囲気になるし、わざわざオンラインで不快な思いをしたくないと参加をためらう人が出てきます。
また、逆にただのフレンドリーマッチでは、リーグ独特のあの"緊張感”が得られない。勝ち負けにこだわることである種の高揚感を得られることは確かです。
試合展開も問題になります。単にゲームとして捉えている人と、NBA観戦、ファンの延長としてこのゲームを楽しみたい人とのギャップというものがあるからです。
私は面白いゲームというのは「読み合い」と「技術(アクション性)」、そして「偶然(もしくは運と置き換えても良いでしょう。ゲームでは乱数ですかね。)」がバランスよく同居しているものだと考えています。
上手い人(技術のある人)が勝ち易いけれども、偶然の影響で必ずしもそうはならない。そして技術が高い者同士の対戦では読み合いに勝利した側が有利になるけれども、やはり「偶然」の要素が絡んでくる・・・
例を上げると「大乱闘スマッシュブラザーズ」がこんな感じではないかと思います。
多少下手でも、運がよければ格上の人と接戦が演じられるというのでなければ、一部の上手い人だけがしのぎを削るガチンコゲームになってしまい、ゲームとしての寿命を縮めることになると思うのです。
ただ、逆も然りで下手な人が単調なプレイを繰り返すことで技術レベルの高い者を簡単に凌駕してしまうようなゲーム性では話にもなりません。
さて、結果としてNBA2K7のオンラインリーグの設定は現在プレイオフが進行中の『JPN-CepterJB-2』の設定に落ち着いたわけですが、この設定は要約して言うと以下の様になっています。
①スティールが成功しにくい。
②外のシュートが入りやすい。
③密集地帯でのダンクに少々リスクがある。
④CPUのレベルが高い。(ディフェンスレベルが高い)
⑤CPUがブロックを頑張る。
スティールを封じることで安直なターンオーバーからの速攻が減り、CPUのレベルが上がりインサイドへのドライブが難しくなったことで結構バランスの取れた試合展開が増えたのではないかと思います。ただ、少々シュート(特に外から)が入りすぎる傾向があります。
これについては実は色々悩んだのですが、最終的にそのままにすることにしました。
ゲームスタッツを見る限り、高いときもあれば低い時もあり、みなさん結構技術でカバーしてくれているように感じたことが一番ですが、短い試合時間で行うオンライン戦は、プレイする本人もダイジェスト的な感覚で捉えることが多いと考えたからです。
ヒントは映画や漫画などの展開で、チームが苦労して作ったフリーの選手が、ジャンパーを決めるあの爽快なシーンを演出したかったからです。
ここら辺りがリアルな試合と面白い試合のバランスの取り所かと。
また、この設定だとオールラウンドのスーパースターが突出してすごく見える気がするんですね。
4Qクラッチがかかればスーパースターが”ゾーン”に入った時のあのものすごさを演出できると思うのです。全体の試合数が少なく、試合間隔が開くことも多いオンラインリーグでは1試合1試合そういうのがあった方がいいのかなと思ってます。
やられる方も、「なんか知らんプレイヤーにやられた」というよりもコービーやレブロンにやられるほうが面白いというか、納得すると思うんですよね。
とまぁ、長くなりましたし、かなり主観が入ってますが、プレイする人が同じように面白いと感じてくれればと思ってるんですが、さてどうでしょうか。o(^▽^楽)o